五輪ボート・カヌー会場「長沼」案、見送りへ

2020年東京五輪・パラリンピックの会場見直し問題で、ボート、カヌー・スプリントを宮城県登米市の「県長沼ボート場」で開催する案が見送られる見通しとなったことが23日、分かった。

今月末に開かれる国際オリンピック委員会(IOC)、国、東京都、大会組織委員会の4者のトップ級会談では、現行の「海の森水上競技場」(東京湾中央防波堤)での開催を軸に、最終案を決める模様だ。

今月1日に東京都が提示した見直し案は、「海の森」の現行計画の工費圧縮で恒久施設を作る案(整備費328億円)、海の森に仮設主体の施設を作る案(298億円)、長沼ボート場の3案。長沼案は整備費が150億~200億円と低く抑えられる点と、東日本大震災からの「復興五輪」への寄与が利点とされた。

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