五輪勇者の行進 仙台・沿道4万8000人

今夏のロンドン五輪とパラリンピックのメダリストたちが2日、仙台市宮城野区のJR仙台駅東口の宮城野通をパレードした。沿道には約4万8000人の市民が詰め掛け、被災地を勇気づけてくれたことに感謝した。
 選手は42人。レスリング女子55キロ級の吉田沙保里選手、同48キロ級の小原日登美選手(青森県八戸市出身)、ボクシング男子ミドル級の村田諒太選手の金メダリストをはじめ、フェンシング男子フルーレ団体銀の千田健太選手(宮城・気仙沼高-中大出)と淡路卓選手(宮城・東北工大高出)、陸上男子ハンマー投げ銅の室伏広治選手らが、約470メートルの区間を市民の歓声を浴びながら歩いた。
 室伏選手は「これからもスポーツを通じて被災地に少しでも勇気を届けたい」、千田選手は「地元の応援が力になって取れたメダル。感謝の気持ちを持って行進した。このパレードをこれからもモチベーションにする」と話した。
 憧れの選手を間近に目にして市民も感激したよう。仙台市黒松小6年の広田昂也君(12)は「室伏選手が好き。直接見てもかっこいい」と興奮。太白区の会社員佐藤克之さん(48)は「東京のパレードをテレビで見た。仙台にも来てくれてうれしい」と喜んだ。
 パレード後、仙台市太白区のゼビオアリーナ仙台で選手と市民の交流イベントも開催された。

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