東日本大震災で被災した仙台市若林区井土地区の農地に作付けされた「仙台井土ねぎ」を詰め放題にできる「ねぎまつり」が4日、同地区の農地であり、約3000人が特産ネギを袋いっぱいにして持ち帰った。
家族連れなどが軍手と長靴を持参して参加。500円でビニール袋を1枚購入すると、次々に約60アールのネギ畑から自由に収穫し袋に詰めていった。開始から約1時間でネギが無くなる盛況ぶりだった。
夫婦で参加した滝田朋之さん(77)=泉区=は「長さもあって、甘くておいしい。自分で収穫できるのも楽しかった」と話した。
仙台井土ねぎは、被災した同地区の農家らでつくる井土生産組合が津波で塩害や湿害を受けた農地で2014年度に作付けを始め、特産化を目指している。15年度には県農林水産物品評会で県知事賞を受賞している。