交流人口拡大へ連携 仙台市、楽天、野球団が協定

仙台市と楽天、プロ野球東北楽天を運営する楽天野球団は20日、交流人口の拡大やスポーツを通じた地域振興を推進するため、包括連携協定を結んだ。自治体と楽天、楽天野球団の3者による連携協定の締結は全国で初めてとなる。
 楽天は仙台市への旅行者が多い台湾をターゲットに、ウェブサイトや会員制交流サイト(SNS)で誘客プロモーションを展開。同社が所有する台湾プロ野球、楽天モンキーズと連携したイベントも検討する。
 楽天野球団は市が掲げる「防災環境都市」に貢献するため、本拠地の楽天生命パーク宮城(宮城野区)に再生可能エネルギーの発電設備を設置する。災害時は球場外でも聴取できる東北楽天のコミュニティーFM局から情報を発信する。
 市役所で協定書の締結式があり、郡和子市長は「仙台の魅力をさらにアップしていくため、両社との連携は心強い」と感謝した。
 楽天の野原彰人執行役員は「SNSを通じ、仙台の良さを外部に発信したい」と強調。楽天野球団の立花陽三社長は「新型コロナウイルスが収束したら、仙台と台湾をつなぐビジネスを仕掛ける」と意気込んだ。

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