京都に外資ホテル相次ぎ進出、最高級ブランドも

 国際観光都市、京都に外資系高級ホテルが相次ぎ進出している。
 不動産開発の森トラスト(東京)は2日、世界的なホテルチェーン、米スターウッドホテル&リゾートの最高級ブランド「翠嵐(すいらん) ラグジュアリーコレクションホテル 京都」を2015年春に京都・嵐山に開業すると発表した。円安やビザの発給要件の緩和を背景に外国人観光客が増えており、国内勢も含めたサービス競争が激化しそうだ。
 米スターウッドは「シェラトン」や「ウェスティン」を展開しており、「ラグジュアリーコレクション」ブランドは、日本初進出となる。
 翠嵐は、外観や内装に和風旅館の雰囲気を取り入れるほか、希少性や高級感を演出するため、部屋数を39室に絞った。部屋からは、保津川(桂川)越しに嵐山を眺めることができ、スイートルームには専用の露天風呂とテラスを備える。1部屋あたりの平均単価は6万~8万円だ。
 森トラストの伊達美和子専務は、「京都は日本の中でも人気の都市で、歴史がある嵐山は進出にふさわしい場所だ」と期待を寄せる。
 スターウッドのロタ・ペール上席副社長は、宿泊客の割合は日本人と外国人で半々を想定しているとし、「海外からの観光客を積極的に取り込みたい」と語った。
 外資系高級ホテルは、06年にハイアットリージェンシー京都が、14年2月にはザ・リッツ・カールトン京都が、それぞれ開業した。今後は、フォーシーズンズホテル京都も16年中の営業開始を予定する。いずれも客室数は100以上だ。

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