今冬灯油18リットル1818円  宮城県生協連

宮城県生協連は19日、今冬の配達灯油の暫定価格を1リットル当たり101円(税込み)にすると発表した。原油価格の高止まりなどを受け、前年当初の暫定価格より7円上がった。18リットル換算では126円高の1818円となり、暫定価格方式を採用した1986年以降、2番目の高水準となる。
 定期購入契約で価格を割り引く「お任せ給油」は、1リットル100円(前年当初比7円高)、18リットルで1800円(同126円高)となる。暫定価格は30日の配達分から適用される。
 値上がりは4年連続。エジプト、シリアなどの情勢不安による原油調達コストの増加や、円安に伴う輸入価格の上昇が要因となった。
 暫定価格は一般の小売価格を参考に、できる限り低く設定した。県生協連が9日に県内のガソリンスタンドなど20店を対象に行った調査では、配達灯油の平均価格は1リットル当たり101.3円。経済産業省資源エネルギー庁の19日の発表では、県内平均が102.6円だった。
 県生協連は「灯油の高騰は、生活再建途上にある東日本大震災の被災者にとって負担が大きい」(野崎和夫専務理事)と指摘。08年以来となる購入補助の実施、適正価格への誘導などを国、県に求める方針を示した。

タイトルとURLをコピーしました