【パリ共同】世界気象機関(WMO)は25日、今年の世界の陸地の年平均気温が観測史上最高となる可能性が高いと発表した。地球温暖化傾向に加え、南米ペルー沖の太平洋赤道域の海面水温が高まるエルニーニョ現象の影響が大きいという。
パリで30日から始まる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)に合わせて発表された。会議では、京都議定書に代わる新たな温暖化対策の国際的枠組みが話し合われる。
発表によると、今年1~10月の陸地の平均気温は14・73度で、1961年からの30年間の平均より0・73度高かった。1880~90年代に比べると約1度高いという。