今年の新語大賞は「映える」

三省堂は12月5日、「今年の新語 2018」を発表した。大賞は「映(ば)える」で、2位は「モヤる」、3位は「わかりみ」だった。5位には「VTuber」が入るなど、ネット発の新語が目立った。

photo 「今年の新語 2018」

今年の新語は、その年を代表する言葉の中から「今後の辞書に採録されてもおかしくないもの」を三省堂の辞書編集者が選ぶ。Twitterなどで、2018年に「よく見た」「よく聞いた」言葉を募集し、2315通の応募(※同じ言葉を1語と数えると1296語)からベスト10を選出した。

大賞は、InstagramなどのSNSに投稿した写真が鮮やかで際立っている時などに使う「映(ば)える」だった。「インスタ映え」は2017年の候補にも登場し、前回大賞の「忖度(そんたく)」と並んで他候補の数倍の投稿があったが、「Instagram」と「映え」の2語があれば説明できるため、新語には選ばれなかった。

photo「映える」の意味

しかし、その後「映(ば)え」が独立し、動詞「ばえる」として浸透。現在はSNSに投稿するかどうかに関わらず、見栄えがいいものを「ばえる」と表現するようになったとしている。三省堂は「みんなで共有したいほどの美しさを表す、SNS社会ならではの感覚を象徴する新語。大賞にふさわしい」と評している。

2位のモヤるは「もやもやする」「もやっとする」の省略形。3位のわかりみは「理解できること」「共感できること」や、その度合いを示す語だ。

5位には、バーチャルYouTuberを示す「VTuber(ブイチューバー)」がランクイン。「2018年に入って一気に広まった言葉。今年の新語の資格は十分」と判断したという。

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