記録的な猛暑が日本を襲った今年の夏。日本人の生活にはどのような影響が出たのだろうか。
ウェザーニューズの調査によると、同社携帯サイトの利用者に「昨夏と比較した今夏の電気使用量」を尋ねたところ、平均で前年より15%増加していることが分かった。回答者を都道府県別に見ると、秋田県の前年比38%増を筆頭に宮城県(同29%増)や栃木県(同29%増)など17都府県で20%以上増加していた。
一方、和歌山県(同7%減)、石川県(同3%減)、徳島県(同3%減)の3県では、昨年より減少した。
どんな暑さ対策をしたのだろうか。「使用した暑さ対策アイテム」を聞くと、最も多かったのは「帽子」で44.4%。以下、「冷却シートなど冷却グッズ」が42.5%、「扇子」が31.5%、「日傘」が30.6%で続いた。
「その他」と回答した人のコメントには、「綿素材、クール素材を着用」「リビングには葦簀(よしず)やシェードをかけ、カーテンも厚めに変えた」「天気予報の最高気温を聞かないようにした」といった声があった。
●蚊も夏バテ!?
夏場には蚊に悩まされるものだが、「今年は蚊に刺されましたか?」と尋ねると、「昨年より刺されていない」が56%と、「昨年より刺された」の13%を大きく上回った。ウェザーニューズでは「蚊は26~30度くらいが最も活動が活発になると言われており、今年は猛暑の影響で全国的に蚊の活動が鈍くなったのではないかと考えられる」とコメントしている。
都道府県別に見ると、「昨年より刺された」割合は北海道(27%)や山形県(26%)、宮城県(24%)、長野県(24%)などの北日本で全国平均の 13%を上回っていた。「北日本では8月の平均気温の平年値が約23~24度のエリアが多いものの、今年の8月は平均気温が約26~27度になったエリアが多く、蚊が活動しやすい気温になったと考えられる」(ウェザーニューズ)
インターネットによる調査で、対象はウェザーニューズ携帯サイトの利用者3万8530人(男性38%、女性62%)。調査期間は9月25日から27日。【堀内彰宏,Business Media 誠】