今度の冬は「暖冬傾向」 10月以降も気温は全国的に高いと予想 平年に比べ寒気の影響弱く

9月後半になっても一部の地域で厳しい暑さが続いていますが、気温は10月から冬にかけても普段の年と比較して全国的に高くなり、気象庁は今度の冬について「暖冬傾向」との見通しを示しました。

気象庁はきょう、10月から12月までの3か月間と、12月から来年2月までの冬の天候の見通しを発表しました。

それによりますと、地球温暖化に加えて「エルニーニョ現象」と「正のインド洋ダイポールモード現象」の影響を受けて偏西風が日本付近で北に蛇行するため、10月から冬にかけて平均気温が全国的に高くなる見通しです。

気温は、10月から12月までの3か月間と12月から2月までの冬の3か月間=いわゆる「寒候期」のいずれも寒気の影響が弱いことから、▼北日本では平年並みか高く、▼東日本と西日本、沖縄・奄美では高くなると予想されます。

気象庁は、10月前半までは最高気温が30度以上の「真夏日」が予想されるほか、今度の冬については「暖冬傾向」との見通しを示しました。

気象庁 異常気象情報センター 楳田貴郁 所長
「10月前半あたりまでは、真夏日は可能性はあるかなというふうに思っています。(今度の冬は)暖冬傾向を予想していると言っていただいていいと思います」

気温が普段の年よりも高い状態が長く続くと考えられるため、気象庁は、農作物の管理などに注意が必要だとしています。

一方、冬の3か月間の雪については、冬型の気圧配置が弱いことから、雪の降る量は、普段の年と比較して日本海側は東日本と西日本で少なく、北日本で平年並みか少ないと予想されます。

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