【パリ共同】フランスのポンピリ環境相は29日、記者会見し、動物福祉の観点から、移動型サーカスでの野生動物の利用や、施設でショーを行うイルカやシャチの飼育を一定期間かけて禁止する方針を発表した。
欧州では動物にできるだけ苦痛を与えるべきではないとの考えが広まりつつあり、既に欧州約20カ国がサーカスでの野生動物の利用を禁止・制限している。ポンピリ氏は「動物との関係で新たな時代を開く時だ」と訴えた。
サーカスでは町から町への移動が動物に苦痛を与えるとされる。政府は移動型のサーカスに限り、数年間かけて禁止する考えだ。