フランス・アングレーム国際漫画祭で先月下旬、日本を貶める韓国側の慰安婦漫画は公開されながら、日本側の真実を伝える漫画が強制排除される許し難い暴挙があった。韓国側の「反日プロパガンダ(謀略宣伝)」は欧米諸国で浸透しつつあるが、日本政府も国際広報予算を大幅に増額させて反転攻勢に乗り出している。
「韓国の『慰安婦=性奴隷』という事実無根の宣伝工作に対抗するため、多くの方々の協力を得て100本近い漫画を準備した。見ていただければ、強制排除される理由がないことが分かるはずです」
漫画祭出展を準備してきた「論破プロジェクト」の実行委員長で、実業家の藤井実彦氏はこう語る。
今回公開したのは、アングレーム国際漫画祭で公開を拒否された、日本側の漫画の一部だ。日本政府の「慰安婦の強制連行はなかった」という立場を踏まえ、韓国側の主張への疑問を指摘する作品となっている。決して、歴史を否定するものではない。
漫画祭では、フランス人担当者が、日本側ブースの看板などを力ずくで引きずり下ろしたうえ、「お前たちは出ていけ!」と怒鳴り散らしながら、印刷物などを持ち去る“事件”が発生した。
現地入りしていた「テキサス親父」こと、米国の評論家、トニー・マラーノ氏はこの暴挙を目撃し、「フランスは建国理念として『自由』『平等』『博愛』を掲げていたんじゃないのか。漫画祭では、ひどい『日本叩き』『日本人差別』が行われた」と証言し、こう語っている。
「韓国側は約10年という時間と相当の経費をかけて、フランス人にウソの主張を信じ込ませていた。韓国のプロパガンダに負けちゃダメだ。すべての証拠・事実を、世界に向けて発信していくべきだ」
慰安婦をめぐっては、ワシントンの国立公文書館に、米軍が太平洋戦争中の1944年、慰安婦から聞き取り調査した報告書が残っており、《慰安婦は強制されたものではなく雇用されていた》《接客を断る権利を認められていた》《女性たちは大金を持って楽しんでいた》《洋服や化粧品など好きな物を買うことができた》などと記載されている。
英フィナンシャル・タイムズや、米ニューヨーク・タイムズの東京支局長などを歴任したジャーナリスト、ヘンリー・S・ストークス氏も著書「英国人記者が見た 連合国戦勝史観の虚妄」(祥伝社新書)で、「『慰安婦』の実体は、もちろん『性奴隷』ではまったくない」「高級娼婦(=売春婦)だ」と記している。
今回の漫画公開は、韓国の国家ぐるみの反日プロパガンダに、普通の日本人が立ち上がる第一歩となりそうだ。
前出の藤井氏は「歴史の真実を世界に伝え、日本や日本人に対する許しがたい誤解・偏見を解きたい。今後、慰安婦漫画展の開催や、慰安婦漫画を各国の言語で出版することも計画しています」と語っている。
藤井氏が、アングレーム漫画祭の真実を語る報告会が、3月3日午後2時から、衆院第2議員会館会議室で開かれる。日本維新の会の中山成彬・歴史問題検証プロジェクト座長も、日中韓の現状と今後について語る。事前の申し込みが必要。詳細は、http://rom-pa.comで。