仙台、78年ぶり積雪35センチ 東北3県20人けが

発達した低気圧の影響で、東北地方は9日、太平洋側南部を中心に記録的な大雪となった。最大積雪量は仙台で78年ぶりとなる35センチ、石巻でも91年ぶりの38センチを観測。福島でも44センチを記録した。除雪中の転倒などで岩手、宮城、福島3県で計20人がけが。JRは新幹線、在来線ともに運休が相次ぎ、空の便も欠航が続出した。風も強まり、海上では大しけとなった。
 仙台管区気象台によると、午後1時までの24時間降雪量は大崎市川渡46センチ、白河40センチ、福島34センチ、仙台33センチ、白石27センチなど。
 JRによると、東北、秋田、山形の各新幹線は合わせて上下26本が運休し、約6390人に影響が出た。在来線も各地で大幅にダイヤが乱れ、宮城県内では東北線が上下220本、仙石線が上下149本、仙山線が上下71本運休するなどし、計約7万7610人に影響した。
 仙台空港は除雪に伴う滑走路閉鎖や機材繰りの影響により、午後9時半現在で計74便が欠航した。高速道は宮城県内の東北道や山形道、仙台南部道路のほぼ全区間で長時間通行止めとなった。
 東北電力によると、倒木による断線などで午後5時現在、岩手、宮城、福島の3県で延べ1万5260戸が停電した。
 岩手県岩泉町では男性(69)が除雪機に巻き込まれ、右足の指を切断する大けがを負った。
 仙台管区気象台によると、10日は冬型の気圧配置となり、日本海側は雪の降る所が多く、太平洋側は晴れや曇りの見込み。

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