郡和子仙台市長は6日、市議会9月定例会決算等審査特別委員会で、独自の宿泊促進事業「Travel仙台 選べるトク旅キャンペーン」(トク旅)を15日に開始すると表明した。当面は県内在住者に限定し、市内のホテルや旅館の宿泊料を最大1万円割り引く。
岡部恒司氏(自由民主党)の質問に答えた。県内の新型コロナウイルス感染状況が落ち着き、実施可能と判断した。12日にも宿泊予約の受け付けを始める。割引額の上限は昨年度の5000円から倍増。1人1000~1万円を割り引く。
市内のホテルや旅館、簡易宿所、民泊124施設が対象。期間は来年1月31日までで同日チェックアウト分までの適用を予定する。県外への不要不急の往来自粛要請が解除されれば、対象者を東北6県に広げる。
トク旅は昨年9月に始まったが、政府の観光支援策「Go To トラベル」の一時停止に伴い、12月28日にいったん停止。今年3月5日に再開したものの、感染者急増で19日に再び停止した。本年度も当初は4月開始を予定したが、感染再拡大で延期していた。
郡市長は答弁で「長引く感染症の影響で、観光業界は大変厳しい状況にある。キャンペーンの開始で、宿泊需要を域内から早期に回復させ、地域経済の再生を図りたい」と強調した。