仙台市は2日、東北在住者を対象とした独自の宿泊促進事業「Travel仙台 選べるトク旅キャンペーン」(トク旅)を宮城県民に限定し、5日に再開すると発表した。政府の観光支援事業「Go To トラベル」に合わせ、昨年12月から一時停止しているが、観光関連事業者支援のため、独自に再開を決めた。
県内の新型コロナウイルス新規感染者数、療養者数が年末年始に比べ減少している点、東北の他県も県民限定で同様の事業を実施している状況を考慮。「疲弊する観光関連事業者を支援するため、少しでも早く再開したい」(担当者)として、GoTo再開を待たずに需要喚起に乗り出す。
市は今後の感染状況を踏まえ、東北5県在住者への適用再開を判断する。5県在住者の3月分の予約がキャンセルされた場合、トク旅事業で施設側に支払う補助金相当額を「支援金」として支給する。
トク旅は市内の旅館、ホテル、簡易宿所、民泊の118施設に宿泊する際、1人最大5000円を割り引く事業で昨年9月にスタートした。今年9月まで実施する見通し。