仙台「穀町エール」が金賞 国内地ビール品評会で選出

仙台初のクラフトビール醸造所、穀町ビール(仙台市若林区)が製造する「穀町エール(12)」が、国内最大規模の品評会「ジャパン・グレートビア・アワーズ2020」で金賞を獲得した。宮城県で初となる受賞に、今野高広代表(50)は「納得の評価。理想の味にようやく近づいた」と手応えを語る。
 全国の醸造所など114団体が408銘柄を出品し、40銘柄が金賞に選ばれた。穀町エール(12)(アルコール度数12度)は、独特の甘みと香りを持つベルギービール。同醸造所が副原料に使う蜂蜜の量を調整し、本場の風味を再現した。
 透き通った琥珀(こはく)色に、スパイスを思わせる香り。ほのかな甘みと軽やかな口当たりは、度数の高さを感じさせない。今野さんは「ごくごくと杯が進む仕上がり。すしなどの魚料理にも合う」と太鼓判を押す。
 1年以上かけて改良を重ねた力作だが「完成度はまだ8割」と今野さん。副原料などの工夫でより遊び心のある複雑な味を目指し「いずれはベルギーの品評会にも出品したい」と意気込む。税抜き800円。若林区の及川酒造店と宮内屋酒店、青葉区の仙台三越でも販売する。
 2月29日、3月1日に東京都内であった品評会は日本地ビール協会が主催し、今年で2回目。

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