仙台でプラごみ一括回収開始「迷ったら赤い袋で」

仙台市は3日、焼却されていたハンガーなどの製品プラスチックに関し、資源ごみのプラスチック製容器包装と一緒に回収する取り組みを市全域で始めた。一括回収することで再利用する資源量を増やし、温室効果ガスの削減につなげる。

 宮城野区の民間リサイクル事業者の処理工場には同日、市内の集積所など計約4000カ所から回収された約50トンのプラごみが運び込まれた。作業員が手作業でごみの中に紛れ込んだ可燃ごみなどの異物を取り除き、リサイクルに回すため、圧縮して梱包(こんぽう)した。

 プラごみは半分が運搬用の荷台パレットに生まれ変わり、残りは固形燃料となる。市は一括回収の実施で、リサイクルできる資源量が15%増えると見込む。

 市廃棄物企画課の担当者は「迷ったら、まずはプラスチックごみとして、赤い袋に入れて出してほしい。市民がより身近な製品にリサイクルできるよう考えていきたい」と話した。

 市は1月から10地区で一括回収を先行実施し、市民への周知を進めてきた。3日は市地下鉄仙台駅の東西自由通路付近で、啓発用の一括回収用の赤いごみ袋も配った。

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