仙台のコミュニティーサイクル社会実験 来年度は有料で実施

 仙台市議会9月定例会は18日、決算審査特別委員会を開いた。市は2010年11月に実施したコミュニティーサイクルの社会実験を、12年度は有料で行う方針を示した。
 10年度は、市中心部10カ所のサイクルポート(貸し出し・返却場所)に100台の自転車を配備し、無料で1カ月間行った。登録者は5284人、利用回数は延べ1万7884回。1台の1日当たりの利用回数は約6回で、予想の2回を大幅に上回った。
 都市整備局は「来年度は利用者のニーズに合ったポートの位置や台数、負担の在り方を検討したい」と答弁した。
 市は東部地区の農業復興策に関連し、地元の農業生産法人が、再生可能エネルギーを活用した野菜の大規模水耕栽培と加工を手掛ける事業を検討していることを明らかにした。伊藤敬幹副市長は「事業規模や予定地は未定だが、事業計画を固めるため研究会の設立を目指していると聞いている。実現に向け支援態勢を築きたい」と述べた。
 青葉区国分町に約6億円を掛けて整備した元鍛冶丁公園駐輪場について、建設局は10年度の1日平均入庫台数が202台で、収容可能台数の約2割に低迷した状況を報告した。

タイトルとURLをコピーしました