仙台市榴岡小の6年生80人が5日、会津若松市を修学旅行で訪れた。同校は毎年、同市に修学旅行に行っていたが、昨年は見送り、2年ぶりの訪問となった。
室井照平市長が宿泊先の東山温泉を訪ね、「会津と仙台は歴史的なつながりが深い。楽しく学ぶ旅をしてほしい」と歓迎の言葉を述べた。児童は福島第1原発事故の被害を受けた福島県を励ます寄せ書きと、折り紙でつづったメッセージを贈った。
修学旅行は1泊2日で初日は白虎隊が最期を迎えた飯盛山を見学し、同市に避難している福島県大熊町の小学校を訪問した。
八島莉音さん(11)は「歴史が好きで飯盛山を見て感動した。福島が早く元気になってほしい」と話した。
宮城県から会津若松市への修学旅行は2010年度は358校あったが、昨年度は原発事故で59校に減少した。誘致活動に力を入れ、本年度は114校に回復する見込みだ。