仙台の空き室率6・62%に上昇 新築ビルへの大規模移転影響 6月・民間まとめ

オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた仙台市の6月のオフィスビルの空き室率は、前月より0・29ポイント高い6・62%だった。新築ビルへの移転に伴って大規模な空き室が生じた影響が大きく、2カ月連続で上昇した。
 5地区のうち3地区が上昇した。一番町周辺は1・06ポイント上がって5・47%。仙台駅前の新築ビルへの大規模な移転やオフィス統合による解約などがあり、2018年6月以来の5%台となった。宮城県庁・市役所周辺は、他地区への移転に伴う解約があり、0・26ポイント上昇し7・11%。周辺オフィスは自社ビルへの移転などで、1・63ポイント上昇の10・98%。
 駅前は0・35ポイント低下の6・66%で、事業所の新規開設の大型成約があった。駅東は他地区や郊外からの移転の動きがあり、0・23ポイント下がり6・92%だった。
 仙台支店の担当者は「7月完成予定の新築ビルの影響による空き室率の上昇は、予想よりも大きくなかった。駅東の大規模ビル入居への引き合いが増えてきており、今後は低下するのではないか」とみる。調査対象は延べ床面積990平方メートル以上の355棟で、前月より1棟増えた。

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