仙台の震災遺構「荒浜小」リニューアル クイズ形式で防災知識を学ぶ

仙台市の震災遺構「荒浜小」(若林区)が1月31日にリニューアルオープンした。防災教育コーナーを新設し、小中学生や家族連れが災害をより身近に感じられるよう展示内容の一部を見直した。

 防災教育コーナーは4階教室を利用した展示室「明日への備え」内に設けた。防災知識や荒浜地区の魅力をクイズ形式で学べる箱型の展示物を並べたほか、日頃の備えや災害時に取るべき行動をテーマとしたアニメを放映している。

 本年度に全市立小が荒浜小の見学を始めたことを受け、4階の映像視聴スペースの定員を40席に倍増した。東日本大震災の津波で針が止まった大時計を、当時の設置場所だった体育館の跡地が見える校舎西側廊下に解説パネルとともに移設した。

 改修費は1150万円。市防災環境都市推進室の担当者は「震災を知らない世代が増える中、いま一度、震災の教訓や災害への備えを学ぶ機会に活用してほしい」と話す。

 開館時間は午前9時半~午後4時。月曜と第4木曜は休館。

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