仙台の風物詩を新様式で再現 3日、勾当台公園で「杜の都復活祭」

新型コロナウイルス感染を防ぐ「新しい生活様式」にのっとったモデルイベント「杜の都復活祭」が3日、仙台市青葉区の勾当台公園市民広場で開かれる。市内のイベント関連企業でつくる「イベントの未来を考える会」が独自にガイドラインを作成し、開催する。すずめ踊りやジャズ演奏のステージ披露などがあり、中止となった風物詩のイベントを再現する。
 復活祭は「NEW NORMAL for SENDAI」がサブタイトル。考える会が作成したイベント開催のガイドライン「宮城・仙台ルール」の普及を図るとともに、毎年12月にある冬の風物詩「SENDAI光のページェント」などの開催可能性を探る。
 ステージではすずめ踊りやジャズ演奏、ストリートダンスなどが披露され、七夕飾りや電飾オブジェが会場を彩る。
 新型コロナで中止となった仙台・青葉まつり、定禅寺ストリートジャズフェスティバル、仙台七夕まつりを復活させる。
 感染症が専門の東北医科薬科大の藤村茂教授によるセミナー、ジャズフェスなど風物詩イベントの主催者による「新しい生活様式普及トークセッション」も開催。感染防止対策に役立つグッズの展示・販売、飲食店ブースなども設ける。
 復活祭は宮城・仙台ルールに沿って運営する。入場者は5000人を上限とし、2時間ごとに入れ替える。会場は入り口を1カ所に絞って検温を実施し、入場者名簿を作成する。飲食店ブースはキャッシュレス決済を推奨し、非接触型の飲食提供を体験してもらう。
 考える会の清水俊弘事務局長は「これからのイベントは人を集めて収益を上げるだけでなく、感染防止ができて初めて成功と言える。イベント業界のレベルアップにつなげるとともに、一般市民にも新しい在り方を発信したい」と話す。
 午前10時~午後6時。入場無料。連絡先は考える会事務局のエス・キャスト仙台022(748)4779。

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