仙台の22年宿泊者数、コロナ前の8割近くの水準に 移動制限なく、回復傾向鮮明に

 仙台市内の2022年の宿泊者数は476万6862人で、新型コロナウイルス感染拡大前(19年)の76・4%となったことが17日、市のまとめで分かった。市中心部の大型イベントが再開された効果で、観光客の入り込み数もコロナ前の88・1%まで戻り、回復傾向が鮮明となった。

 18~22年の宿泊者数の推移はグラフの通り。22年は県境を越えた移動制限がなくなったほか、国や宮城県、市の旅行支援もあり、21年比で113万人(31・2%)増えた。過去最多を記録した19年に及ばないものの、需要が落ち込んだ過去2年から盛り返した。

 地域別では、市中心部が21年比29・7%増の379万5883人、秋保温泉(太白区)が38・6%増の65万1078人、作並温泉(青葉区)が84・1%増の9万1689人。特に温泉地で伸び幅が大きかった。

 観光客の入り込み数は1921万5516人で、46・0%の大幅増となった。仙台・青葉まつり(5月)、定禅寺ストリートジャズフェスティバル(9月)が3年ぶりに開催され、仙台七夕まつり(8月)も通常規模となった。プロ野球東北楽天の試合も人数制限がなくなり観客が増えた。

 外国人宿泊者数は22年10月の水際対策の大幅緩和が後押しし、21年比87・4%増の3万4303人だったが、19年に比べると、1割の水準にとどまった。

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