日本気象協会(東京)は21日、スギ花粉の飛散量の予測を発表した。仙台では24日に飛び始め、3月中にピークを迎える。飛ぶ量は例年より多く、昨シーズンと比べると2倍以上になると予想される。(編集局コンテンツセンター)
発表によると、西日本の広い範囲に加え、福島県浜通り地方など東北の一部でも花粉の飛散が始まっている。飛散開始日は「1平方センチメートル当たり1個以上の花粉を2日連続して観測した場合の最初の日」で決まる。飛散開始と認められる前から、わずかながら飛び始める。
仙台での飛散量は過去10年の平均値の1・5~2・0倍と見込まれる。昨シーズン比では2倍以上の「非常に多い」に当たる。
花粉の飛散量を左右するのは前年夏(6~8月)の気象条件。気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の大量飛散につながるとされる。東北南部は昨年6月、晴れて高温だったことなどが増加の要因となったようだ。
河北新報社は5月上旬(予定)まで、日本気象協会東北支社が提供する「スギ花粉予報」を朝刊に毎日掲載する。環境省の基準に沿って「少ない」(1平方センチ当たり10個未満)「やや多い」(同10~29個)「多い」(同30~49個)「非常に多い」(同50個以上)の4段階で飛散量を示す。