家電量販大手のヨドバシホールディングス(東京)は16日、仙台市宮城野区のJR仙台駅東口に整備を進めている複合商業ビル「ヨドバシ仙台第1ビル」が6月2日に開業すると発表した。当初は4月末のオープンを見込んでいたが、資材調達の滞りや現場の人手不足のため、ずれ込んだ。
ビルは鉄骨地下1階、地上12階で、延べ床面積約7万6500平方メートル。1~6階が店舗、6~9階が自走式駐車場で、9~12階はオフィスとなる。
ヨドバシカメラマルチメディア仙台は、市道を挟んで立つヨドバシ仙台第2ビルから移転し、2~4階に入居。約1・5倍に増床し「家電量販店として東北最大級」(同社)となる。
第1ビルの5階は衣料品販売のユニクロやジーユー(GU)、靴販売のABCマートなど11テナントが出店する。1、6階には飲食店が入り、7月末に一部店舗で営業を始める予定。
JR仙台駅から続くペデストリアンデッキを拡張し、第1ビルの3階と接続する。第1、第2のビル間は3階を歩行者専用デッキでつなぐ。第2ビル前には地上と専用デッキを結ぶエスカレーターを新設し、利便性を高める。
地域貢献策として、第1ビルの1階にバス4台分が停車できる高速バスターミナルも整備する。好立地を公共的利用につなげる。
安藤修一取締役営業部長は「(第2ビルより)大きな規模で多くの人に喜んでもらえると思う。新しい取り組みを今後も打ち出し、お客さんを呼び込みたい」と語った。
第2ビルは新たなテナントを入れ、今秋をめどにリニューアルオープンする。
第1ビル5階に入る他のテナントは以下の通り(順不同)。
JINS、モーリーファンタジー、コカ、ライトオン、スーツスクエア、リーガルシューズ、ほけんの窓口、ファンタジービレッジ