仙台レディース順風 岡山湯郷に1-0で初陣飾る

 サッカー女子、プレナスなでしこリーグ第1節最終日は24日、東京電力福島第1原発事故の影響で活動を休止した東京電力マリーゼを引き継いだベガルタ仙台レディース(仙台L)が、岡山県美作市の岡山県美作ラグビーサッカー場で岡山湯郷との開幕戦に臨んだ。今季なでしこリーグに初参戦した仙台Lは1-0で勝って、初陣を飾った。
 仙台Lは前半22分にMF嘉数飛鳥が右足で押し込んだ1点を、GK天野実咲を中心にしたDF陣が守り切った。
 新潟は伊賀と0-0で引き分けた。
仙台L(3) 1 1-0 0 岡山湯郷(0)
         0-0
▽得点者【仙】嘉数
▽観衆 2888人
<高良、上々のデビュー>
 INAC神戸から加入した左サイドバックの高良が上々のデビューを果たした。持ち前の攻撃力を生かし前半18分、左サイドを駆け上がり、ゴール左でクロスを供給。点には結び付かなかったが、チームは勢いづいた。「点を取るまでは積極的に上がれたが、90分通してやり切れなかった」と内容には満足はしていないようだ。
 先制後は守勢に回った。何度か裏のスペースを突かれて、ピンチを招いた。「守備はまだまだ。DFラインもバラバラ。次は勝つだけでなく、内容も良くしたい」とさらなる向上を誓った。
<MF鮫島彩(先制点の起点となるパス)>
 「相手の両サイドバックが上がってきた際の裏を突こうとした。結果として点につながった。先制後は全員で守り切れたが、押し込まれる時間が長過ぎるのは厳しい。もう少し攻撃の時間を増やしたい」
<DF下小鶴綾(岡山湯郷の猛攻をしのぎ)>
 「後半は相手が自陣で回さずFW陣に早めにボールを入れてきたので、ボールウオッチャーにならないよう、人をマークしようと心掛けた。無失点で守り切れて良かった」
<選手はよくやった/仙台L・千葉泰伸監督の話>
 難しいアウェーの開幕戦で岡山湯郷に勝ったことは自信になる。先制点は狙い通りの理想的なカウンター。全員で粘り強く守り、無得点に抑えた。選手は良くやった。

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