仙台市青葉区のサンモール一番町商店街振興組合がアーケードの大規模な改修工事を計画していることが3日、分かった。2015年度の仙台市地下鉄東西線開業に合わせた商店街活性化策の一環。13年度ごろをめどに実施する。イベント充実などを盛り込んだ街づくり事業計画も策定しており、東西線「一番町駅」(仮称)に直結する複合ビルの再開発事業とも連動して集客につなげる。
◎天井板を明るく
改修は天井のアクリル板をすべて交換し、透明度を高めてアーケード街全体の印象を明るくする。雨漏り箇所も修繕し、鉄骨部分は再塗装する。
改修時期は、アーケード街が挟む青葉通の東西線関連工事や複合ビル建設の事業と関連性を持たせることなどから流動的で、14年度にずれ込む可能性もある。
現在のアーケードは1986年に完成した。2006年に一部を改修したものの、予算面などからアクリル板交換は断念。店舗撤退に伴って空き店舗が目立ち始めたことから、再改修によって活性化を図る。
◎イベントも充実
策定した街づくり計画には、今後5年間の取り組みを盛り込んだ。七夕まつりや相撲大会などのイベント充実や、縁結びで知られる組合管理の「野中神社」を核にした集客戦略を進める。
イベントなどでの連携を想定する複合ビルは、地権者らによる別の組合が計画している。地下2階、地上22階(約77メートル)で13年6月の完成目標。1、2階が商業施設、3階が業務用スペース、4階以上が分譲マンションとなる予定。
商店街振興組合は地域商店街活性化法に基づく中小商業活力向上事業に計画を申請し、ソフト事業も含めた費用について最大3分の2の補助を受けたい考え。