仙台市は4日、青葉区一番町4丁目の商業ビル「TICビル」に約700人収容のライブホールの開設が決まり、「広域集客型産業立地促進助成金」の交付対象に内定したと明らかにした。ホールの利用開始は4月の予定で、ビルを所有する東一センタービル(仙台市)とイベント企画会社のジー・アイ・ピー(同)による共同出資会社が運営する。
仙台市やビル関係者によると、施設名は「ライブホールRENSA(レンサ)」で、運営会社名も「レンサ」。2009年12月のビル誕生前にあった飲食店街「東一連鎖街」にちなんだ。
地上8階のビルの7階(約730平方メートル)に入る。天井までの高さは約6.5メートルと、開放感を持たせる。収容人員は立ち見約700人で、着席の場合は約270人。東北のライブホールとしてはJR仙台駅東口の「Zepp Sendai(ゼップ仙台)」(1、2階合わせて立ち見約1500人)に次ぐ規模になるという。
コンサートのほか講演会や映画の上映会、文化行事などにも貸し出す方向で検討している。音響や照明設備設置などの投資額は未定。
市の「広域集客型産業立地促進助成金」は、賃料や設備などにかかる固定資産税相当額を5年間にわたって交付する。市は「広範囲からの集客や商店街への波及効果が期待できる」と判断し、助成対象とした。
市産業振興課は「コンサートがある夜間だけでなく日中の集客も重要。施設運営会社や地元商店街と一緒に活用策を検討したい」と話している。