仙台市中心部の冬を美しく照らす「SENDAI光のページェント」を主催する実行委員会は10日、39回目となる今年の開催概要を発表した。期間は12月6~25日の20日間で、昨年より2日長い。会場の定禅寺通(青葉区)のケヤキ115本に、約45万個の発光ダイオード(LED)電球を取り付ける。
テーマは「未来(あす)へつなぐ光彩」。さまざまな苦難を乗り越え、温かい光を10年先、20年先へとつなげる思いを込めた。
点灯区間は市民会館前-国分町通までの約450メートル。昨年より150メートル短い。市役所本庁舎の建て替えでイベント会場だった勾当台公園市民広場が使えないこともあり、企業からの協賛金収入が大幅に減少した。
9月にクラウドファンディング(CF)を実施したが目標に届かず、コロナ禍前と同程度まで点灯区間を延ばす構想は実現しなかった。実行委は昨年より約2割少ない160万人の来場を見込む。
今回は各種イベントを行う西公園(青葉区)に城を模したオブジェ「スターライト☆キャッスル」を設置。公園内の蒸気機関車(SL)の電飾も計画する。
市役所で記者会見した丸山哲史実行委員長(45)は「西公園の樹木を光で照らし、夜のイベントも雰囲気があっていいと思ってもらえる機会にしたい」と話した。
点灯時間は月-木曜は午後7~10時、金・土曜は午後6~10時、日曜は午後6~9時。今後、街頭やインターネット上で寄付を募る。