仙台市の冬の風物詩「SENDAI光のページェント」の実行委員会が、新型コロナウイルス感染対策を徹底し、規模を縮小した上で開催する方向で調整していることが8日、分かった。市中心部では感染拡大の影響で仙台七夕まつりなどの中止が相次いでおり、開催が決まれば今年初めての大型イベントとなる。
実行委メンバーも参加する「イベントの未来を考える会」が3日、青葉区の勾当台公園市民広場で、感染を防ぐ「新しい生活様式」にのっとった催事「杜の都復活祭」を企画した。実行委は光のページェントも同様の対策を講じれば、感染拡大のリスクは減らせると判断したとみられる。
復活祭は「3密」を避けるため、時間を区切って来場者を入れ替え、入り口での検温や消毒を実施したほか、スマートフォンで氏名や電話番号を入力してもらい、連絡先を把握。来場者にアンケートを実施した結果、光のページェント開催を望む声が大半を占めた。
光のページェントはサンタクロース姿の市民が定禅寺通を練り歩く「サンタパレード」が恒例行事だが、今年は実施を見合わせる方向で検討する。大勢の観衆が歩道に滞留する恐れがあるほか、企業からの協賛金集めが例年以上に困難になることなどを考慮した。
市中心部では5月の仙台・青葉まつり、8月の仙台七夕まつり、9月の定禅寺ストリートジャズフェスティバルなどが軒並み中止となり、杜の都の風物詩が姿を消していた。