電気工事などを手がける産電ホールディングス(HD、仙台市若林区)は6日、仙台市泉区の市地下鉄南北線八乙女駅の隣接地に建設中の自社ビルを、歩行者用デッキで駅舎2階と直結させる計画を明らかにした。ビルは来年4月に完成し、デッキと駅舎との接続は同年8月ごろを予定する。
産電HDによると、ビルの名称は「産電八乙女中央ビル」。地上4階、地下1階で延べ床面積約5044平方メートル。「福祉・医療モール」として住宅型ホスピスケア施設や診療所、歯科医院、障害者就労支援施設などが入居する予定。地下に33台分の駐車場も設ける。
ビル2階部分と八乙女駅を歩行者用デッキ(長さ約10メートル、幅約1・5メートル)で直結させ、デッキと1階部分をつなぐエレベーターも新設する。駅利用者の利便性も高まり、回遊性の向上にもつながると期待される。
ビルには太陽光パネルや蓄電池を置き、ビル内の一部電力を確保する。災害発生による大規模停電時も照明や携帯電話の充電などに活用できる。
産電HDの高橋昌勝社長は「住民のニーズが高い福祉・医療関連のテナントに入居してもらい、安心して暮らせるまちづくりに貢献したい」と話した。