仙台・八木山動物公園、サポーター制度開始 寄付金や餌も

仙台市太白区の八木山動物公園は、市民に物心両面で支援してもらう「サポーター制度」を始めた。事業所が現金や餌を提供する「オフィシャルサポーター」と、個人がブログやツイッターで園の情報発信を行う「ウェブサポーター」の2本柱で取り組む。制度を通して、集客力アップと収入増につなげる考えだ。
 オフィシャルサポーターの寄付は1口1万円から受け付け、10口以上でアフリカ園の動物説明板に企業名を掲示する。寄付金は、餌の購入費や飼育環境の改善費に充てる。
 同園が販売する年間パスポート(1000円)を提示した人に、商品の購入割引サービスなどを提供する事業所も募る。
 ウェブサポーターは、八木山動物公園の魅力や見どころを発信してもらう。同園のホームページ(HP)とリンクさせることで、サポーターにとっては個人のブログへのアクセス数アップが期待できるという。
 ともに事前審査が必要。認定期間は1年で、同園のHPなどでも紹介する。ことし、10口以上の寄付事業所は8社程度、同園のHPとリンクさせるウェブサポーターは10個人・団体程度を目標にしている。
 同園の運営費は、動物の餌代や獣舎の維持管理などで年間約6億1400万円に上る。入園料などの収入は約1億3700万円にとどまり、厳しい状況が続く。今後は個人のオフィシャルサポーターの導入などで制度を充実させる方針。
 八木山動物公園管理課は「サポーター制度によって、来園者や参加企業に園の魅力をもっと感じてもらえる。環境問題や社会貢献を考える人たちにぜひ参加してほしい」と呼び掛けている。連絡先は同課022(229)0122。

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