仙台市中心部で9月7、8両日開催予定の第33回定禅寺ストリートジャズフェスティバルは、コロナ禍による中止を経て3年ぶりに復活した2022年以降、出演申し込みが増えている。ファンの期待を反映するような順調な回復で、今年のステージ数は30カ所以上になる見通しだ。
主催の定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会によると、出演バンドの募集は4月1日に始まり、29日時点で申し込みは前年同期比25%増の500組を超えた。22年は86組、昨年は415組が出演した。
コロナ禍前、市内46カ所に設置したステージは22年、感染対策で7カ所にまで縮小、5類に移行した昨年は23カ所に拡大した。今年は30カ所以上とする方向で準備を進める。
協会の担当者は「初めて応募する学生バンドが目立っている」と傾向を説明。「元の規模に戻すことより、出演者と観客が共にもっと満足する形を新たに作っていきたい」と話す。
出演受け付けは公式サイトで5月9日午後5時まで。15歳以上を対象とした開催当日のボランティアも、7月31日午後5時まで受け付けている。
協会によると、ジャズフェスの人出は22年が約20万人、23年が約55万人で、コロナ前の19年は約77万人だった。