仙台・定禅寺ジャズフェス9日から 4年ぶり制約なし開催、416組出演へ

仙台市中心部で9、10日に開かれる第32回定禅寺ストリートジャズフェスティバル(協会主催)の詳細が決まった。ステージ数や出演バンド数は新型コロナウイルス禍前に及ばないものの、4年ぶりに参加や来場に制約を設けない形で開催される。

 協会によると、ステージは勾当台公園、定禅寺通、西公園、藤崎周辺(いずれも青葉区)など計23カ所に設ける。東北を中心にジャズやポップス、ロックなど416組の計2960人が参加を予定する。

 新型コロナの5類移行に伴い、感染リスクが高いとされたゴスペルやアカペラのグループの出演も復活する。参加者に3回のワクチン接種などの条件を求めた昨年から一転、今年は感染対策を各自に委ねる。

 昨年はステージと飲食エリアを切り離したが、今年は制限を撤廃。会場付近に20店以上のキッチンカーや屋台が軒を連ね、演奏を聞きながら飲食を楽しめる。

 通常開催の19年は46ステージに710組、計5131人が出演したが、新型コロナの影響で20、21年は中止。感染流行の「第7波」を受けた昨年はステージを7カ所に絞り、出演数も86組480人に抑えた。観客数は19年の4分の1の20万人ほどにとどまった。

 協会の武藤政寿代表理事(65)は「以前の自由な形で、ようやく開催できる。演奏者も観客も思い思いのジャズフェスを楽しんでほしい」と話す。

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