仙台・宮城「伊達な旅」スタート “味力”アピール 石巻

◎あすから「焼きそばフェス」/個性ジュージュー、東北の4品一堂に
 宮城、青森、秋田、福島4県の個性あふれる焼きそばが一堂に集う「東北4大焼きそばフェスティバルinいしのまき」が2、3の両日、宮城県石巻市の中瀬公園を主会場に開催される。1日から県内で展開する観光キャンペーン「仙台・宮城『伊達(だて)な旅』」の一環。主催のまちづくり団体、石巻茶色い焼きそばアカデミーは「B級グルメを通じ、街ににぎわいをつくりたい」と意気込んでいる。
 参加するのは、2度蒸しして茶色く色づいためんに魚だしを吸わせる石巻焼きそば(石巻市)のほか、B級グルメの祭典「B―1グランプリ」で昨年優勝した横手焼きそば(横手市)、ソース焼きそばにそばつゆなどを掛けた黒石つゆやきそば(黒石市)、極太のめんが特徴の福島県浪江町のなみえ焼きそばの4品。八戸せんべい汁(八戸市)、気仙沼ホルモン(気仙沼市)、登米はっと汁(登米市)も登場し、イベントを彩る。
 食べ比べてもらおうと、すべて1人前のハーフサイズを300~400円で提供。各メニューとも1500食以上を用意する。午前10時から午後4時まで(3日は午後3時まで)。
 当日は石巻市の中心商店街の空き店舗を利用し、石巻焼きそばの歴史や焼き方のこつを学ぶ講習会を開催。市役所市民ホールでは、ご当地グルメを応援する各地の団体関係者が「食を通じた街おこし」をテーマにした座談会も行う。
 石巻茶色い焼きそばアカデミーは「ご当地グルメの魅力を発見してもらい、各地に相乗効果をもたらすイベントにしたい」と話している。連絡先は事務局080(6054)1220。
◎地元の旬握り「金華寿司」/サバやカツオ8貫、市内の21店で提供
 石巻市のすし店でつくる「みやぎ寿司(すし)海道石巻地域協議会」は1日、「金華カツオ」や「金華サバ」、ミンククジラなど金華山沖で捕れた旬の素材を使った特別メニュー「金華寿司」の提供を始める。
 すしダネは店や季節ごとに異なるが、8貫のうち地元で捕れた魚介類を3貫以上使うのが条件。値段は2000円に統一し、協議会に加盟する21店が提供する。
 30日に市内で開かれた試食会では、船上で冷凍したサバやホタテ、サンマなどの「秋バージョン」が関係者に振る舞われた。亀山紘市長は「石巻に揚がる豊富な魚介類とおいしい米を味わってもらう最高のメニューだ」と太鼓判を押した。
 石巻のすしは、マグロやフカヒレなど看板メニューがある塩釜、気仙沼と比べ発信力が弱いとの指摘があった。協議会の伏見不二雄会長は「塩釜、気仙沼に追い付け追い越せの精神で金華寿司を売り出したい」と力を込めた。

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