仙台・宮城野原に防災拠点整備 県、今秋めどに基本構想

 宮城県は宮城野原公園総合運動場(仙台市宮城野区)一帯を広域防災拠点として整備するための基本構想を、今秋をめどに策定する方針を決めた。有識者らによる会議の初会合を25日県庁で開き、広域防災拠点に求められる機能の検討を始める。
 会議は10月ごろまで月1回を予定。災害時の医療や情報管理に詳しい研究者、仙台市消防局、陸上自衛隊の幹部が委員を務める。
 初会合では県が整備構想の概要を説明し、国と東京都が管理する東京・有明の広域防災拠点などの事例を紹介する。2回目以降、非常食の備蓄や帰宅困難者の支援、災害時医療の提供など必要な機能を考える。
 広域防災拠点の整備は県震災復興計画(2011~20年度)と連動した大型プロジェクトで、村井嘉浩知事が重点施策の一つに位置付ける。県は1月、仙台市と、運動場に隣接する仙台貨物ターミナル駅を管轄するJR貨物、国立病院機構仙台医療センターとの協議を本格化させた。
 県は開会中の県議会6月定例会に提出した13年度一般会計補正予算案に、事業実施に向けた調査費などを計上している。

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