仙台市青葉区の宮町・東照宮地区の住民らでつくる「お宮町まちづくり協議会」は19日、仙台東照宮で会合を開き、住民約50人にまちづくり計画の骨子を発表した。宮町通を歩行者天国にして祭りを開催するなどし、歴史や伝統を踏まえてにぎわいを生み出すのが柱。関係機関と交渉しつつ、来年度中に具体策を書面にまとめる。
協議会によると、計画は(1)安全・安心(2)歴史・伝統(3)交流・にぎわい-がテーマ。歩行者天国のほか宮町通の無電柱化、沿道への鳥居や灯籠の設置、新規建造物の色調統一、仙台東照宮境内を流れる「根添堀」の再生などを盛り込んだ。
歩行者天国は季節ごとに1回ずつ車を止め、路上を催事会場にすることなどを検討しており、県警と議論を始めた。仙台東照宮の祭礼で5年に1度行われるみこし行列でも宮町通を封鎖するなど過去にも実績がある。
宮町・東照宮地区は時代とともに門前町風の街並みが薄れ、宮町通を車で通過するだけの市民も増えた。住民同士のつながりが希薄になってきたこともあり、協議会は若い子育て世代に選ばれるようなまちの魅力づくりが必要だと判断。昨年6月から計画の策定を進めてきた。
会合で佐藤広行共同代表は「実現まで課題はあるが、知恵を出し合って解決していきたい」と述べた。