仙台・柏木のバングラデシュ料理店の英語講座が大盛況 カレーで弾む国際交流の輪

仙台市青葉区柏木のバングラデシュ料理店「Halal Hub(ハラル ハブ)」が毎週金曜日に開く英語講座が盛況だ。店主のアブドウラ・アル・マムンさん(33)が「仙台に国際交流の場を増やしたい」と企画。国籍や世代を超え、新たな出会いを生み出す。

国籍・世代超え出会いの場

 金曜日午後7時半。香辛料の香りが漂う店に仕事帰りの会社員や学生が集まってきた。日本人と外国人が半々。カレーなどの料理を囲みながら1時間半、その日のテーマを話し合ったり、ミニゲームをしたりしてにぎやかに過ごす。日本語を習いたい外国人のために日本語で話す時間もある。

 海外でスポーツ関連の仕事をすることを目標にする窪田瞭さん(31)=青葉区=は「毎回違う人が参加し、旅行気分を味わえる」と話す。店の常連の小野敦子さん(60)=同=は「国も世代も超えた出会いの場。娘と同い年の友人もできた」と笑顔で語る。

 「イングリッシュ・フライデー」と名付けた講座は、バングラデシュ出身で英会話教師の経験があるマムンさんが2年前に始めた。今年2月、店舗を移転したのを機に定員を増やし、知人3人を講師として毎回招いている。

 マムンさんは2012年、仙台市内の専門学校の留学生として来日。就職し県外で過ごした後、大好きだという仙台に戻り、3年前に古里の料理を出す店を開いた。コロナ禍が重なったこともあり、国際交流の機会の少なさが気になった。

 「店から交流の輪を広げる」と英語講座を開くことにした。店の名前には、欧州のパブのような場をイスラム教の戒律で禁じられている酒なしで作りたいとの思いも込めていた。

 今後は、英語講座以外のイベントも開催しようと考えを巡らせる。マムンさんは「考え方の違う人同士が仲を深められる場を増やしたい」と意気込む。英語講座の参加費は1回1500円。連絡先は同店022(208)3587。

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