仙台・深沼海水浴場、来場1万4285人 14年ぶり開場 市、課題洗い出し来年開催可否を検討

仙台市は19日、東日本大震災の前年以来、14年ぶりに開場した深沼海水浴場(仙台市若林区)の計30日間の来場者数が延べ1万4285人だったと明らかにした。台風の接近で5日間遊泳禁止とした影響もあり、2010年を70%、09年を33%それぞれ下回った。市は経済効果や運営課題などを精査し、来年も開催するかどうか判断する。

 今年の開場は当初7月15日~8月18日を予定したが、台風5、7号の影響で8月10~12日と16、17日を遊泳禁止としたため、計30日間となった。1日の最多来場者数は8月4日の1700人。

 遊泳は海岸の幅約200メートルのブイやロープで囲んだエリアに限定。津波発生時の避難対策として、滞留人数を最大で800人に設定したが、超えた日はなかった。正午から午後1時までは安全確認などで遊泳を禁止するなどの対応も取った。

 市は今回、本格再開に向けた実証実験と位置付けた。観光課の担当者は「全国的に海水浴客が減少傾向の上、台風の影響も受けて来場者数は少し伸び悩んだ」と説明。「海水浴客からは好反応だった。課題を洗い出し、来年も海開きするかどうか検討したい」と話した。

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