東北工大の学生と仙台市太白区生出地区の住民が空き家を再生した地区の交流拠点を、期間限定の「カフェ空間」として開放している。地区外から広く集客を図り、のどかな郊外の魅力を発信する。12日まで。
カフェ空間は、築50年ほどの建物を使った交流拠点「スマイルーム」の2階を活用。木製の机や椅子16席が並び、来場者は森や畑が広がる外の眺めを楽しみながら、1人100円の寄付でコーヒーや麦茶を味わえる。
地域活動向けの大学の補助金を使い、学生や住民ら約30人で運営する。希望する来場者にはインスタントカメラを渡して周辺を散策・撮影してもらい、今後のまち歩きマップ作りに生かす。
建物は生出地区まちづくり委員会のメンバーの所有。ほとんど使われておらず、2017年に委員会と東北工大建築学部の不破正仁准教授(景観史)が連携して再生に着手。学生と共に改修作業を進めて22年に完成した。
学生代表の同大大学院修士1年伊藤裕紀さん(22)は「市中心部から生出地区に足を運ぶ人はあまり多くない。カフェ空間で農村らしい景色や雰囲気を楽しんでほしい」と話す。
午前10時~午後3時。連絡先は、委員会tyota627@gmail.com