仙台・社債販売詐欺事件で元経営者の容疑者を再逮捕

自社の社債販売名目で現金をだまし取った事件で、宮城県警捜査2課と泉署などは15日、詐欺の疑いで、生命保険会社代理店の東日本保険財務企画(仙台市泉区)=今年3月に自己破産=の元経営者で、仙台市青葉区国分町2丁目、無職清水直明容疑者(49)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年9月4日、埼玉県戸田市に住む知人の40代男性会社員に対し、元本返済や利子を支払う意思がないのに、年3%の利子を払う約束をし「お金を使う時まで預けてもらえないか。すぐ解約できる」などとうそを言い、同7日、自社の社債を現金100万円で購入させ、だまし取った疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 容疑者は先月24日に別の詐欺容疑で逮捕され、15日に処分保留となった。

 県警によると、容疑者は社債のほか借用名目でも金を集めていたとみられ、少なくとも80人が被害を訴えている。被害総額は10億円以上に上るとみられる。

 昨年9月、容疑者は「自分がやっているのは詐欺なのかもしれない」などと泉署に申し出た。その後、県警に「容疑者に貸した金が戻ってこない」などの相談が相次ぎ、捜査を進めていた。

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