仙台・秋保のまちづくり会社 「エンゼル税制」適用へ 特区制度活用

仙台市は8日、東京都内であった国家戦略特区会議で、太白区秋保町の観光まちづくり会社「アキウツーリズムファクトリー(ATF)」に投資する個人への税制優遇措置「エンゼル税制」の適用を申請した。国から近く認定される見通しで、全国初の活用例となる。
個人投資家の所得税について、ATFへの投資額から2000円を差し引いた額を総所得額から控除する。資金調達の円滑化を支援し、雇用創出を促進する。
ATFは昨年4月創業。宮城野区の企画会社「マイティー千葉重」社長の千葉大貴氏が社長を務め、秋保温泉の旅館社長らが経営に参画している。
秋保地区を拠点に、地元食材を使った飲食事業や、地域周遊のサイクルツアーなどを実施する計画。秋保地区で古民家を改修した拠点施設の整備を進めており、5月末の完成、7月の開業を目指している。
郡和子市長は「地域経済活性化や新たな起業促進、雇用創出の取り組みが、より一層推進されると期待している」とのコメントを出した。

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