仙台市は、東日本大震災で被災した防災集団移転跡地の利活用事業で、空き地となっている若林区荒浜地区の4区画で事業者を追加募集する。いずれも一度は事業者が決まったものの、新型コロナウイルスの影響などで事業者が撤退した。
募集区画は地図の通り。貞山堀を挟んで海側の1区画は広さ約0・3ヘクタール、内陸側の3区画は約2・8~4・9ヘクタール。市は応募要領を市ホームページに掲載し、22~26日に事前の質問を受け付ける。事業提案書の提出は7月24~28日を予定し、事業者決定は11月中旬を見込む。
4区画は市内の2社がスポーツ施設やカフェを整備し、被災地ににぎわいを創出する事業を提案したが、資金調達などの見通しが立たず、市と結んだ事業実施の協定を白紙に戻した。
市の事業者募集は今回で5度目。市街地整備課の担当者は「津波の被害を受けた沿岸東部地区に、新たな魅力を生み出す提案をしてほしい」と呼びかける。
市は若林区の荒浜、井土、藤塚、宮城野区の南蒲生、新浜の計5地区の全38区画(計約43・4ヘクタール)で、集団移転跡地の利活用を進めている。うち74・9%に当たる34区画(計約32・5ヘクタール)で事業者が決まり、大規模観光農園やドッグランがオープンした。
連絡先は市街地整備課022(214)8584。