仙台・集団移転 荒井西区画整理が着工 14年度末引き渡し

 仙台市が進める東日本大震災の防災集団移転促進事業で、最大規模の移転先となる若林区荒井西地区の土地区画整理事業の起工式が4日、現地で行われた。2014年度末の宅地引き渡し開始を目指す。
 式典には関係者約90人が出席。伊藤敬一郎理事長(64)は「一日でも早く被災者に移り住んでもらい、第二の古里となるよう迅速に事業を進めたい」と述べた。
 事業予定地は、15年度開業予定の地下鉄東西線「六丁の目駅」から約1キロ南の農地や宅地計46.8ヘクタール。住宅地(24.8ヘクタール)、商業地(6.4ヘクタール)、医療・福祉関係の公益施設用地(1.9ヘクタール)を造成する。18年度末の完了を予定している。
 事業完了後の計画人口は970戸、2730人。集団移転では、荒浜地区の住民を中心に204戸が自宅を再建する見込み。市は39戸の一戸建ての災害公営住宅を建てる予定。
 市は、集団移転先を宮城野、若林両区の計13カ所に用意する。このうち、荒井西など4カ所は民間の区画整理事業地を活用。市は宮城野区上岡田、若林区六郷など7カ所を造成し、ほかに市と県が1カ所ずつ区画整理し土地を確保する。

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