杜の都の風物詩で、新型コロナウイルス感染拡大のため、2年連続で中止となった仙台・青葉まつり(まつり協賛会主催)の代替イベントが24日、仙台市中心部で始まった。27日まで。
青葉区の定禅寺通には高さ約5メートル、幅約10メートルの「伊達門」と、130個のちょうちんが迎える「復興提灯櫓(ちょうちんやぐら)」が設置され、同区のサンモール一番町商店街には山鉾(やまぼこ)3基が登場した。感染防止のため集客行事は実施せず、展示に限定した。
午後6時からは定禅寺通の中央緑道で伊達門の「火入れ式」があった。大小48個のちょうちんに明かりをともし、協賛会役員らが東日本大震災からの復興やコロナ収束を願った。青葉まつりで山鉾を先導する「伊達木遣(きや)り会」が歌を披露し、イベント成功を祈った。
名取市の会社員佐々木真弓さん(44)は「まつりの中止は残念だったが、伊達門や山鉾を見て明るい気持ちになった。来年は開催してほしい」と期待した。
今年の第37回まつりは5月15、16日の実施を予定したが、感染拡大を防ぐため4月に中止を決定した。代替イベントは9~11月、第2弾「仙台すずめ踊り 秋舞」を開催する。