仙台・青葉まつり協賛会は6日、仙台市内で実行委員会を開き、5月15、16日に市中心部で開催予定だった「第37回仙台・青葉まつり」の中止方針を固めた。協賛会の書面協議を経て、8日に正式決定する。中止は2年連続。新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が市内に適用され、開催困難と判断した。
実行委の会合は約20人が出席し、非公開で協議が行われた。終了後、上野隆士委員長は報道陣に「まつりは中止せざるを得ない。感染が急拡大する状況下で、開催できるという意見は出なかった」と説明した。
協賛会は2月22日の役員会で、山鉾(やまぼこ)巡行や武者行列を取りやめ、仙台すずめ踊りの会場を減らすなど規模を大幅に縮小し、今年は開催すると決めていた。
わずか1カ月半での方針転換に、上野氏は「(感染拡大が)収まると思ったが、爆発的に広がった。すずめ踊りの練習場所も確保できない」と理由を明かした。
協賛会は感染者の減少を見据え、山鉾の展示やすずめ踊り演舞の代替イベント実施を検討する。来年以降もまつりは開催を前提に準備を進めるという。
仙台・青葉まつりは例年、初日の宵まつりですずめ踊りの宵流し、2日目の本まつりで武者行列や山鉾による時代絵巻巡行があり、2019年の前回は2日間で過去最多となる97万1500人の人出を記録した。