仙台・青葉まつり3年ぶり開催へ 協賛会決定、規模は縮小

 仙台・青葉まつり協賛会は16日、仙台市青葉区で役員会を開き、杜の都の初夏を彩る「仙台・青葉まつり」を5月14、15の両日、市中心部で開催することを決めた。2020、21年は新型コロナウイルスの影響で中止し、開催は3年ぶりとなる。感染対策を徹底するため、すずめ踊りは演舞会場を限定するなど、例年に比べ規模をやや縮小する。

 すずめ踊りのステージ演舞は勾当台公園市民広場のみ。JR仙台駅西口と中央通、国分町通の3会場は取りやめる方針。「祭連(まづら)」と呼ばれる参加団体は踊り手が30人、おはやしが10人を上限とする。

 15日の本まつりは時代絵巻巡行の規模を縮小する。青葉神社神輿渡御(みこしとぎょ)は密を避けるため、一番町の商店街を通らないルートに変更。山鉾(やまぼこ)巡行もコースを短縮する可能性がある。伊達時代行列(武者行列)などは参加者の公募を行わない。

 感染防止策として、まつり参加者にはワクチンの2回以上の接種か、直前検査による陰性確認を求める。市民広場などの会場には検温器具や消毒液を置き、必要に応じて入場制限する。

 昨年と同様、感染拡大が懸念される状況となれば山鉾巡行を展示に切り替えるなど一層の規模縮小を模索する。緊急事態宣言が出れば延期や中止を検討する。

 青葉まつりは2年連続で中止に追い込まれ、21年は代替イベントとして、山鉾展示や「伊達門」設置などが行われた。

 協賛会長の鎌田宏仙台商工会議所会頭は取材に「伝統のまつりはまちの貴重な財産。感染状況次第だが、今年こそ開催したい」と話した。

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