仙台・青葉山公園で森林浴ツアー 心身リラックス、参加者のストレス値低減

「杜の都」と称される仙台市青葉区の青葉山公園で25日、登米町森林組合(登米市)などが主催する森林浴ツアーがあった。参加者にウエアラブル機器を装着するなどし、心身の状態を測定。森林浴後のストレス値は下がり、専門家は「疲れたと思ったら森林環境を活用してほしい」と呼びかけた。

 県内外から13人が参加。青葉山公園の仙臺(せんだい)緑彩館を出発点に、仙台城本丸跡につながる登城路を往復する約1キロの散策を楽しんだ。青葉区の会社員梅津大佑さん(33)は「森林浴は落ち着くので、自分に向いている。専門家による植物解説もあり、見方が変わった」と話した。

 ツアーは森林療法を研究する東北医科薬科大若林病院(若林区)の住友和弘教授(57)が協力した。ストレスによって分泌される唾液中のアミラーゼや血圧の値を測定。森林浴の前後で比較した。参加者平均のストレス値は55から40に下がった。

 参加者のアンケートからは否定的な感情が減少し、肯定的な感情が増加する傾向が見られた。

 住友教授は「広葉樹が多い青葉山公園の大気からは、リラックス効果がある香り成分のリモネンが検出されている。今後も森林浴の効能を検証していきたい」と語る。

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