仙台七夕の開催目指す 協賛会が7月に最終判断

仙台七夕まつり(8月6~8日)を主催する仙台七夕まつり協賛会は15日、新型コロナウイルスの影響で昨年は中止したまつりについて、今年は開催を目指す方針を確認した。感染拡大防止策として飾り付けや店頭販売を一部制限したり、イベントを中止したりする。今後の感染状況を踏まえ、7月上旬に開催の可否を最終判断する。
 仙台市内であった役員会・実行委員会でガイドラインが了承された。七夕飾りは高さ2メートル以上に飾って見物客の接触を防ぎ、歩きながら食べられる食品とアルコール類は店頭販売しない。青葉区の勾当台公園市民広場などで例年行うイベントは中止する。
 感染状況を示す政府分科会の区分で宮城県内がステージ3(感染急増)になれば食品の店頭販売は一切できず、ステージ4(爆発的感染拡大)なら開催自体を中止することも申し合わせた。会合は非公開。冒頭、協賛会会長の鎌田宏仙台商工会議所会頭は「制約はあるが伝統と歴史を絶やさず開催するため、ご理解いただきたい」と述べた。
 会合終了後、市中心部商店街活性化協議会の山崎浩之会長は「今年は来年の本格開催に向けてつなげることが大切だ。アーケード内の密集をどう避けるかが課題になる」と話した。
 宿泊業界からは開催を期待する声が上がる。仙台ホテル総支配人協議会会長で江陽グランドホテル(青葉区)の後藤隆博総支配人は「開催されればありがたい。にぎわいを戻すより安全安心の宿泊、食事の環境整備を優先したい」と話す。
 仙台七夕花火祭(8月5日)の開催可否は、主催する仙台青年会議所が6月以降に判断する。東北三大祭りでは、青森市の青森ねぶた祭、秋田市の秋田竿燈まつりも各実行委が開催を目指し準備を進めている。

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