2015年度公立高入試で、仙台二華(仙台市若林区)の普通科が初めて定員割れし、2次募集に踏み切った。同じ中高一貫校の古川黎明(大崎市)も、08年に次いで2回目の定員割れとなった。
仙台二華は募集定員240人のうち、前期選抜で49人を合格させた。後期選抜ではこの前期合格者と、仙台二華中からの内部進学生を除く112人を募集。出願者は86人にとどまり、倍率は0.77倍だった。
仙台二華中・高は宮城二女が10年度に共学化し、中高一貫校となった。公立高普通科の全県一学区化と重なった初年度の志願倍率は1.50倍。内進生が初めて誕生し、前期・後期の新入試制度が導入された13年度は1.32倍だった。
公立校入試は1995年度から、定員割れの場合は原則として2次募集を実施することになった。新制度以降、仙台二華の2次募集は09年度以前の宮城二女時代も含めて初めて。
一方、仙台二華中は13年度に募集定員を80人から105人に拡大したが、志願倍率はなお5倍以上で推移している。
県高校教育課は「仙台二華と古川黎明はともに旧女子高で、他中からの外部進学は男子が敬遠する傾向が続く。中高一貫校の特徴と関係があるかも含め、詳細に分析したい」と話した。